説得対話システムを用いた電力市場における売電価格制御

背景

電力産業の規制緩和及び電力市場の自由化への傾向が世界的に活発化しており,日本国内においてもその傾向が顕著に現れ始めています.それに伴い,新たな電力系統システムの運営や管理に関して,さまざまな研究が行われています.その一例として,売電に関する研究が挙げられます.売電とは,自家発電設備を持つ企業や,太陽光発電設備を持つ一般家庭などが,余った電力もしくは,発電した電力すべてを電力会社などに売ることです.

目的

本研究の目的は,電力市場において需給ギャップがある場合に,そのギャップを0にしつつ,電力会社が所望の売電価格を設定できる市場モデルの提案をすることです.

手法

電力市場モデルに説得対話と呼ばれるシステムを導入します.説得対話とは,システムが予め定めた目標に対して,ユーザを誘導していき,最終的にシステムが意図した通りの意思決定をユーザにとらせることを目的とするものを言います.

成果

シミュレーションにより,電力市場において売電価格が制御できることを確認しました.図1が対話なしのシミュレーション結果で,図2が対話あり(目標価格28)のシミュレーション結果です.

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